座位のこと

姿勢による椎間板への負荷があります。

姿勢によるアライメントが腰に負担をかけます。

座位で体を屈曲させることは座位姿勢より比べて負担量が高いので屈曲姿勢が強い方は腰痛を誘発しやすくなっています。

立位姿勢での椎間板に対する負担を100としますと、立位で前屈時には150で座位姿勢で140、座位で屈曲が185です。

このナッケムソン椎間板内圧の報告の通りに腰に負担がかかります。

座位姿勢と体幹機能

そして座位姿勢と体幹機能には相関があると言われており、

体幹の屈曲姿勢では時間の経過とともに内腹斜筋や腹部周辺の筋肉の活動が低下すると言われています。

仙骨座りより坐骨座りを薦める理由

では、仙骨座りが良くなくて、坐骨座りが推奨されているのでしょうか。

坐骨座りをすると、坐骨で座っている座面からの反力を受けます。

一方で重力の影響も受けますので頭部や体の重みは下に行きます。

仙骨の上に脊柱や頭部があるので仙骨は下に落ち込みやすくなります。

上の図にある仙腸関節は2mm程度の動きなので関節がグラグラすることはないにせよ関節に負担は掛かっています。

関節に負担がかかった時に周囲の感覚情報を受ける組織が脳に信号を送ります。

信号を受け取った脳は腹圧を高めて姿勢を安定させようとする働きになります。

姿勢反射として反応が出るわけです。

まとめ

坐骨に荷重することで反力と重力の差によって関節面の負荷が脳に信号を送り、腹圧を高めて姿勢反射を起こし安定させていくという一連の流れになります。

仙骨で座ってしまうと坐骨からの反力がないため、頭部や体の重みが直接仙骨に掛かってしまうために体幹の筋肉の活動が生まれることはありません。

ですので骨盤を前傾させて坐骨の知覚を働かせ体幹の筋肉を使い、姿勢制御を行わせるという理由があるということです。