立位のこと

立った時の支持基底面は足の裏になります。

支持基底面とは、身体を支えるために床と接している部分を結んだ範囲、または体重を支える面積のことです。

足の裏の情報は重要になります。

足首より下にあり、片足で28個の骨があります。両足で56個の骨になります。

ヒトの全身の骨は206本で構成されています。

全身206個のうち、足には56個なので全身の骨の数に対して約4分の1が集中しており複雑に機能しています。

レオナルド・ダ・ヴィンチはこう言いました。

「足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である。」

骨格標本と比べても遜色がないくらい描かれています。

進化の過程

ヒトの二足直立位は現在生息している霊長類の中でも特異なもので進化の過程で新しい機能に適応し、最善の体重伝達が可能になりました。

最善の体重伝達とは楽に体重移動ができることです。

左ヒト、右サル

ヒトとサルで決定的な違いがあります。

アーチと呼ばれる土踏まずがサルにはありません。

アーチは二足直立位にとって重要なものとなります。

アーチが体重バランスをとりやすくなり、ヒトは立ったまま振り向くことが可能になります。

土踏まずの重要性

足部の内在筋が重要だと言われています。

内在筋とは足裏の中だけで完結する筋肉の総称です。足の裏に11種類あります。

左:リラックスした内在筋の活動 右:内在筋が緊張した足
内在筋が働くとアーチを形成する

内在筋が働くと左の画像の右のようにドーム型になります。

足部内在筋を鍛える

一般的にタオルギャザー運動などがあります。

よりも、

もっと効果的な運動があります。

ショートフットエクササイズを4週間続けるとタオルギャザー運動より上記画像の1)母趾外転筋の活動が57倍になったという報告がありました。

Lifelongさんより

地味なトレーニングですが、足のアーチの重要性を理解しましたらトレーニングされる方が良さそうですね。