ぎっくり腰について
「ぎっくり腰」は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、突発的に腰に激しい痛みが走る症状です。重いものを持ち上げたとき、前かがみになったとき、あるいは何気ない動作でも突然発症することがあり、欧米では「魔女の一撃」とも称されるほど、強烈な痛みを伴います。日常生活に大きな支障をきたすため、早期の対応が重要です。
特徴的な症状
ぎっくり腰の主な症状は突然の強い腰の痛みです。以下のような特徴が見られます。
- 腰を動かすと激痛が走る
- 立ち上がる、歩く、座るなどの動作が困難
- 腰を伸ばしたり前かがみになることができない
- 筋肉が硬直し、姿勢が歪む
- 場合によってはお尻や脚に違和感やしびれが出ることもある

症状には個人差があり、「様子を見れば良くなるかな」と思って放置すると、悪化や長期化を招く恐れがあるため、早めの対応がおすすめです。
想定される合併症・判別すべき疾患(一例)
ぎっくり腰は単なる筋肉の損傷に見えることがありますが、以下のような疾患と症状が似ているため、鑑別が重要です。
- 椎間板ヘルニア:脚のしびれや痛みを伴う場合は注意
- 圧迫骨折:高齢者や骨粗鬆症の方ではレントゲンで確認が必要
- 仙腸関節障害:腰の片側に強い痛みがある場合
- 腎臓結石・尿路結石:側腹部痛や血尿がある場合
- 婦人科系疾患や内臓の病気:腰の深部に鈍痛がある場合
上記などの疑いがある場合は、施術は行わずに専門医へのご紹介をさせていただきます。
基本的な治療方針
ぎっくり腰は適切な初期対応と施術で早期改善が見込めます。
■ 急性期(発症から2〜3日)
- 無理に動かさず、安静にする
- 患部を冷やす
(氷嚢などでアイシング) - 必要に応じてコルセットの使用
■ 亜急性期(痛みが少し和らいだ頃)
- 温熱療法で血流改善
- 手技療法(筋肉の緊張緩和)
- 軽いストレッチや可動域回復の運動療法
■ 回復期
- 再発防止のための姿勢指導や体幹トレーニング
- 生活習慣改善のアドバイス
当院では、症状の進行具合を見ながら、患者様一人ひとりに最適な施術プランをご提案しております。
考えうる後遺症
ぎっくり腰は「治った」と思っても、しっかりと原因を解消しなければ再発を繰り返す可能性があります。
- 慢性的な腰痛への移行
- 腰部の不安定感や筋力低下要
- 動作に対する恐怖心(痛みの記憶による動きの制限)
- 骨盤や姿勢のゆがみによる全身への影響
再発を防ぐには、痛みを減らすだけではなく、痛みの原因にアプローチし、根本からの改善を目指すことが大切です。
当院の治療の特長
当院ではぎっくり腰の症状に対して、以下のような対応を行っています。
- 国家資格保有者による丁寧な問診と評価
- 急性期の痛みに配慮した無理のない施術
- 再発防止に向けた身体の使い方・姿勢の改善指導
- 整形外科との連携による安心の医療体制
よくある質問(FAQ)
-
ぎっくり腰になったらすぐ整骨院に行っても大丈夫?
-
痛みの程度にもよりますが、当院では炎症を悪化させない施術を行いますので、安心してご相談ください。
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温めた方がいい?冷やした方がいい?
-
発症直後(炎症期)は冷やし、2〜3日後からは温めるのが基本です。
-
くせになりやすいと聞きましたが...
-
姿勢や筋力、生活習慣を見直すことで再発の予防が可能です。
当院ではそのサポートも行います。
ぎっくり腰になったときの対応フロー
- 痛みが出たら、まずは無理に動かず安静にする
- 氷嚢やビニール袋に入れた氷で患部を冷やす(20分を目安に)
- 安静後も痛みが強い場合は医療機関や整骨院に相談
- コルセットを着用するなどして、腰に負担をかけない生活を心がける
患者様の声・症例紹介
『朝、顔を洗おうと前かがみになった瞬間に激痛が走り、動けなくなりました。すぐに来院して、数回の施術で動けるようになりました。(40代・女性)』
『仕事中に重い荷物を持ち上げてぎっくり腰に。痛みが怖くて体を動かせなかったのですが、的確なアドバイスと施術で無事復帰できました。(30代・男性)』
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