- シャンプーをしていると肩が痛い
- 転んで手をついた後、肩が痛くなってきた
- エプロンの腰ひもを結ぼうとしたら肩が痛い
- 洗濯物を干そうとしたけど腕が高く挙げられない
- 長時間のデスクワークで肩が重い
- 子供とキャッチボールをしたら肩が痛くなってしまった
- 以前から脱臼グセがあり、時折肩が痛む
- 寝ている間に肩が痛くなり、よく眠れない
- 整形外科で五十肩と診断されたけど、様子見で何も解決していない
- 肩がこっていて、電車のつり革を持っているとだんだん手がしびれてくる
などなど、肩のお悩みもさまざまです。
解剖学的にも運動学的にも肩はとても複雑で、症状・状態によって対処方法が異なります。
当院では丁寧なカウンセリングと念入りな検査でしっかりと状態を把握し、お身体の状態や生活習慣に合わせた対処法・解決法を探し、お悩みの解決を目指します。
このページでは、「肩が痛い・肩がこる」という方のために、症状別の対応方法と当院での治療方針・施術例等をご紹介いたします。
※対応方法・治療方針・施術例はあくまで一例であり、全ての方に当てはまるわけではありません。参考としてご覧いただき、詳細はお気軽にお問い合わせください。
まずはこれをチェック!
「たかが肩こり」
「たかが五十肩」
などと甘くみていたら、実は重大な病気が隠されていた…なんてことがあるかもしれません。まずは下記に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
左肩の痛み+胸の痛み
左肩の痛みに加え、胸の痛み(左胸は特に)がある方は、狭心症の疑いがあります。胸の痛みは、締め付けるような感覚の場合もあります。
狭心症は代表的な心臓病の一つで、それ自体が命に関わることは少ないですが、心筋梗塞の引き金となるともいわれており、油断してはいけません。
ときどき胸が締めつけられるように痛んだり、押しつぶされそうに感じることはありませんか?
5分ほど休むと治まる。それは狭心症のサインかもしれません。
また、奥歯や喉、みぞおちのあたりに痛みを感じることもあります。
肩が重い+顔が動かしにくい・ろれつが回らない
ひどい肩こりのような重さだけではなく、「顔が動かしにくい」・「ろれつが回らない」という症状がみられる場合、急いで専門医に受診をしましょう。
脳梗塞のサインかもしれません。
他にも、「片側の手足がしびれる」「片方の目が見えにくい」という形で症状が現れる可能性もあります。
また、これらの症状が一時的に現れ、短時間で消えた場合も注意が必要です。一過性脳虚血発作(TIA)といって、重大な脳梗塞が怒る前兆である可能性もあります。
気のせいだろ。なんて思わずに、すぐに病院へ受診しましょう。
シャンプーをしていると肩が痛い
状態
ぶつけた、捻ったなどのはっきりとした原因がなくこのような症状がある場合、いわゆる四十肩・五十肩の可能性が考えられます。
四十肩・五十肩は肩関節周囲炎とも言われ、肩の関節や周辺のじん帯・筋肉などが炎症をおこして動かしにくくなってしまっている状態です。英語では”frozen shoulder(凍った肩)”と呼ばれることもあります。
安静にしていても痛い場合、石灰沈着といって筋肉の中にカルシウムの塊ができてしまっている可能性もあります。この場合は専門医での治療が必要になります。
対策
無理は禁物ですが、ある程度肩を動かしていくことが必要です。四十肩・五十肩の場合、前駆症状として肩こりがあり、肩甲骨が動かなくなっている可能性が高いです。そのため、肩甲骨を動かすエクササイズを行うことがオススメです。
痛みが強い場合、氷を使ってのアイシングをしましょう。氷を使ってのアイシングには炎症の拡大を防ぐ効果の他にも、神経の働きにより痛みの感覚を和らげる効果もあります。
その後はシャワーやお風呂、ホッカイロなどで温めます。温めると血行が良くなり、患部が柔らかくなって痛みが和らぐかと思います。
治療方針・施術例
転んだ、ぶつけたなどの原因で肩が痛い場合は保険証のご利用が適応になります(業務中もしくは通勤途中の場合は労災適用となります。)が、四十肩・五十肩では保険証のご利用は適応になりません。
当院では四十肩・五十肩の場合、初期から根本改善を目的として肩甲骨の動きをよくし、症状の解決に向けた関節の可動域を獲得するための施術を行います。肩甲骨の動きをよくするための内容として、当院では猫背矯正をお勧めさせていただきます。猫背矯正により、肩甲骨や鎖骨の動きを悪くしている原因の筋肉をゆるめ、バランスを整えます。これにより肩甲骨の動きが改善されれば、肩の関節にかかる負担がグッと減り、肩を動かした時の痛みが出にくくなります。その後、関節の動きを滑らかにするため、関節の調整を行います。より回復を早めたいというご希望のある方には【はり】や【お灸】の併用を勧めさせていただく場合もあります。施術後、患部の動作を補助するためテーピングを処方させていただく場合もあります。(初診時参考予算4500円、所要時間60分)
治っていく段階として、「少しでも腕を挙げると痛い」⇨「動かせる範囲が拡がってきた」⇨「特定の動きで痛い」⇨「動作での痛みはなくなってきたが、やや違和感が残る」⇨「痛みも違和感もない」というような段階を踏んでいく方が多いです。しかし、痛みの感じ方は人それぞれです。早い段階で痛みをあまり感じにくくなる方も中にはいらっしゃいますが、そこで治療をやめてしまったり、無理をしてしまうと「くせ」になってしまうので気をつけましょう。
ある程度状態が良くなってからも「朝起きた時が一番痛い」という症状を訴える方も非常に多いです。これは、寝ている間に身体が固まってしまい動かしはじめに感じる痛みである可能性がとても高いです。しっかりほぐして、しっかり伸ばして筋肉が柔らかくなればこの痛みもなくなってきますし、この痛みがなくなることが「治癒」の一つの基準になってきます。